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日付と契約書

  - 2007年11月28日  最近の出来事と医薬ライセンス

マクドナルド都内4店舗、調理日時を張り替え。日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。(Asahi.Com 2007年11月27日08時02分) 店側の管理のためだけの日付を何故わざわざ張り替えるのか理解に苦しむ。

リスク管理能力でみた経営者の実力は「問題が起きたときの対策の巧拙」で決まるともいわれる。船場吉兆の経営者も会見の仕方次第では大阪府警の家宅捜索を招かずに済むリスク対策になったかも知れない。経営者は知らなかったといえば消費者や世間が納得するとでも考えたのであろうか。

日付けの問題と言えば、今、話題の額賀大臣も『12月4日夜の額賀氏の行動について、伊吹氏は「(家族と)ホテルで夕食をし、時間の入った集合写真を撮っている。」』(11月27日12時42分配信 毎日新聞)と言うことで、昨日になってやっと日付入り写真が見つかったのかも知れない。まるで、先日放映のビートたけし主演「点と線」を見ているような錯覚に襲われた。

さて、医薬ライセンス契約の世界でも、日付については、気をつけたいことがある。

1.一般に英文契約では、発効日("Effective Date")を冒頭に書くことが多く、末尾の署名日は単なる署名日であり、署名者毎に異なり、余り重要な意味を持たないことが多い。筆者は、日本語契約書でも、冒頭に、発効日を記載することを勧めているが、一般には、日本語契約書では、末尾のたった1箇所の日付が締結日兼発効日となることが多い。ところがである、よく見掛けるのは、契約書の更新期限に間に合わず、2ヶ月後に、両者合意して延長覚書を作成し、署名した。末尾の署名日が発効日を兼ねている契約書では、事実と異なった2ヶ月前の日付を記載したりする担当者もいる。Compliance上もこれはお勧めできない、契約書の発効日は、人でいえば、生年月日である。社会保険庁で生年月日を四捨五入類似に丸めて記録していたのを真似て、契約書の日付を丸い数字にすることも出来ないであろう。やはり、末尾の日付は、実際の署名日(本来は署名者毎に複数の署名日が有るべき)で記載し、冒頭に(遡って)発効日を記載すべきである。

2.更に、日付と言えば日本語契約書でも西暦の記載をお勧めしたい。元号との併記でも構わない。必ず、西暦を書きたい。理由は、多くの契約書を時系列に並べたり、比較したりするときに、元号だけの記載では、英文契約書との整合性が取れなくなってしまうからである。有る大手の製薬企業では、昭和から平成に元号が変わった区切りに、社内文書には、必ず、西暦を使うことにして事務が効率化出来たとの話もある。


2007-11-28 [EDIT]




 

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