ブログカテゴリ:CDA



2006/06/15
(立場により異なるべき契約条項) ライセンス交渉では、契約書を自社で起案するか、相手方に起案して貰うかで、その結果は大きく異なる。自社で起案することが出来れば、交渉の半分は巧く行ったも同然である。但し、自社に有利で有りながら、相手方から見てもそれ程違和感が感じられない草案を作れるかどうかが鍵である。 ところで、Global企業のlawyerは、例えConfidentiality Agreement(CDA)であっても最低7種類のTemplateを用意している。①情報を開示する場合のhard, soft, mediumと、②情報を受領する場合のhard, soft, mediumと、③相互開示の場合の1種類、計7種類である。日本企業の殆どは、情報を開示する場合も、受領する場合も同じ控えめなTemplateが1種類である。何ともお人の良いことである。何故、たかがCDA草案をGlobal企業が7種類も用意するのか?それすら気付かない、単なる無知のこともある。
医薬ライセンス · 2006/04/09
このところ日米間協議の話題が多い。牛肉問題、沖縄の基地の一部をグアムに移転する際の日本側負担金の交渉など多くの話題がある。 私は、長きに亘って、医薬品・バイオ技術の交渉に関わり、日々、多くの事例を眺めてきた。医薬品・バイオ技術について言えば、欧米企業が日本企業と交渉するときには、10億円取れれば良いと思っておれば、最初に50億円(状況により100~15億円と幅はある)を提案し要求するのである。大部分の日本企業は、反論するとしても、50億円に対するcounter proposalは、精々、恐る恐るの35億円(状況により80-13億円)で有り、40億円程度で妥結する。この40-10=30をJapan Premiumと言うことがある。なぜ、こうなるのか?

医薬ライセンス · 2006/03/06
Bush政権の原子力関連外交に関係して、double standardと言う言葉がマスコミで取り上げられたりする。Double standardとは、二枚舌という意味があり、誠実な人間のとる態度ではないといわれるが、国際政治やライセンス交渉ではしばしばお目に掛かる。 実際にdouble standardをよく使う相手も、面と向かってdouble standardだと言われるのは嫌な様である。要するにdouble standardは、unfairだと思っているのである。欧米人は、unfair(不公平、ずるい、えげつない)だといわれると、一様に色をなして反論する。交渉経験の少ない日本企業相手の交渉では、交渉相手の日本側がdouble standardであることにさえ気付かなければ、当の欧米企業はしらばくれて交渉するのである。要するに、double standardを嫌っているのではなく、double standardを用いたといわれるのが嫌なだけなのである。日本企業は、経験、知識がないと見られると嘗めてくるのである。