最近やたらと電話やメールが来る。相手は人材スカウト会社である。Domesticあり、International有りである。特に、外資の日本担当ライセンス責任者の必要が大きいようである。
良く聞いてみると、医薬ライセンスって何か全くご存じないスカウトの方が多い。
ライセンスって何かを知らずに探すのだから大変である。頼む方も頼む方で、人事担当者がライセンスって何かを知らずに、人材スカウト会社に依頼しているのである。製薬企業の社長さん!こんな現実を知っていますか?
ところで、理想のライセンス要員の能力、素質って何だろうか?
医薬品企業のライセンス業務は、導出、導入である。そのために必須の能力には、製品・技術を探索して評価するための
- 薬学的・科学的知識
- 知的財産権(特許、ノウハウ、商標等)に関する知識
- 医薬品研究・市場動向に関する知識
- 研究・開発・申請・薬価・販売に関する知識
- 社内研究・開発・販売体制に関する知識
が必要である。
更に、導出・導入を達成するためには、相手と交渉し契約を締結しなければならない。
即ち、
- Communication能力(有る程度の語学能力も必要)
- 交渉力
- 契約書・法律に関する知識
- 文章を書き、解読する能力
が必要となる。
では、この様な能力を、どの様な仕事の中で活用するのであろうか? 他にもっと重要なことはないのであろうか? 次回は、もっと切り口を変えて、考えてみよう。